「クライマー・沢ヤ」の宮城公博さんをご存知でしょうか。
初めて聞くよ、という方のほうが多いんではないでしょうか?
すごい実績を持っていたり、那智で逮捕されるなど困ったことをやらかす人だったり。。。。
なぜ「外道クライマー」と呼ばれているのか?
そんな変わった宮城公博さんについて調べてみました!

出典http://s.eximg.jp/
トップクライマーでありながら、登山界の異端児とされ変態扱い(?)されている宮城さん。
「沢ヤ」を自称し沢登りに情熱をかける熱き男です。
情熱をかけるあまり、世界遺産の「那智の滝」で沢登りをして軽犯罪法違反(禁止区域への立ち入り)で2012年に現行犯逮捕されています。
そんな外道クライマー宮城さんの外道っぷりとはいかに!?
本当にトップクライマー?宮城公博さんってどんな人?
宮城公博(みやぎ・きみひろ)さん 1983年愛知県生まれ。
NPO富士山測候所職員。
宮城さんは2009年に世界の最も優秀なクライミングに贈られる「ピオレ・ドール」という賞を他の登山家と一緒に日本で初めて受賞されています。
この肩書きがあれば、スポンサーに困ることがないと言われるほどの賞です!
それほどの腕前を持ちながら「セクシー登山部」なる韓国エステとウインタークライミングの融合。
そして、雪中訓練をセックンと表記することにこだわりを持つという謎の団体に属しています。
そこでは「舐め太郎」を名乗り、知る人ぞ知る存在であります。
またこの「セクシー登山部」は雪山での訓練中に全裸になり、その様子をブログで公開したりしていたようです。
何ともセクシーな登山部のようです。

出典https://pbs.twimg.com/
岡田准一主演の映画「エヴェレスト 神々の山嶺」では山岳スタッフとして参加しています。
文章力にも定評があり登山雑誌などに寄稿している他、2016年3月には自身の処女作となる「外道クライマー」を出版。
あの夢枕獏氏などから絶賛されています。

出典http://www.shueisha-int.co.jp/
この本に関し宮城さん自身は「専門用語を極力使わず登山を知らない人でも楽しめるノンフィクション」と紹介しています。
宮城さんの冒険にまつわるエピソードが盛りだくさんの内容となっています。
「沢ヤとは?沢登りって?という方にやさしく解説しましょう」
宮城公博さんが愛してやまない沢登りとはどんなものでしょう?
何となく想像できても興味のない方にはよくわからないですよね。
沢登りとは”沢や滝を登る”事で、山登りともちょっと違うし、岩を登るロッククライミングとも違うようです。

出典http://selfbelay.up.n.seesaa.net/
基本的に滝を登ったり時には泳いだり、水で濡れた岩場を進む事もあるということです。
なので足場が悪く、滑落などの事故以外にも滝壺に落ちる、鉄砲水に足元をすくわれる、など水による危険性もあり未経験者が簡単にできるようなものではないようです。
冒険度が高い分だけ魅力もあるのでしょうね。
そして「沢ヤ」とは宮城さんのような沢登り愛好家たちの事をそう呼ぶようです。
山に登る人たちを”山屋”と呼ぶ事からきているのでしょうか。
宮城さんに言わせると「沢登りに偏屈なこだわりを持ち、どっぷり浸かっている社会不適合者集団」だそうです。
やっぱり外道ですね!
大迷惑!?世界遺産”那智の滝”立ち入り禁止区域を沢登り→逮捕!

出典https://hashigozakura.files.wordpress.com/
2012年仲間と3人で(セクシー登山部と思われる)那智の滝の沢登りをしている所を現行犯逮捕されました。
彼らは「立ち入り禁止なのは知っていたが、どうしても日本一の滝に登りたかった。」と供述したといいます。
”ルートが決まっている登山は自分たちが求める探検ではない”という意志を持ち、沢登りに情熱をかけるセクシー登山部。
そんな彼らに言わせると那智の滝は「登りたいと思わない方がおかしい」らしいです。
技術があるからこそ挑戦したくなる、そんな気持ちもわからなくはないですね。
が!
彼らの情熱に理解はできても、そこは世界遺産の「熊野那智大社」。
那智の滝を御神体として立ち入り禁止になっています。
宮司の怒りは相当のものだったといいます。
その後頭を丸め、改めて宮司の元へ謝罪に行った3人に対し宮司は厳しく叱った後、どれほど大切な滝なのかをやさしく説いたそうです。
宮城さんはこの件で勤めていた福祉施設をクビになり、社会的制裁を受けました。

出典http://img.yaplog.jp/
クライマーたるもの、世界の宗教の知識を持ってなければいけない、といいます。
世界には岩自体が神と崇められる場所や、宗教的に絶対入ってはいけない場所も存在するからです。
またこの逮捕はピオレ・ドール賞を受賞した人物の逮捕であり、大変残念な事でした。
しかし、宮城さん達もこの件は深く反省し、その後の顛末も著書ではリアルに描かれています。
この反省をこれからの”沢ヤ”人生に生かし、次は良いニュースで世間を賑わせて頂きたいですね。