プロ棋士と、数々の戦いを繰り広げる将棋ソフト「ponanza(ポナンザ)」
「情熱大陸」で将棋ソフト「ponanza」と現役名人の衝撃の対戦結果が出ました!
対戦結果は後段に譲りますが、先にponanzaと開発者の山本一成さんについて紹介したいと思います!
お詫びと訂正です。昨日お送りした「将棋プログラマー・山本一成編」投稿の中で、放送予定日を28日と表記しておりましたが、正しくは21日(夜11時~11時30分)です。申し訳ありませんでした。31歳の若き天才プログラマーへの密着!どうぞお楽しみに♪#情熱大陸 #山本一成 #将棋 pic.twitter.com/OaCmlovVrj
— 情熱大陸 (@jounetsu) May 15, 2017
ponanzaを開発した山本一成さんも、元々棋士だったそうです。
なぜ棋士が将棋ソフトを開発する事になったのでしょうか?
経歴から考えると「なるほど!」と言う理由が見えてきました。
「ponanza」の開発者、山本一成さんについて気になる事を調べてみました!
将棋ソフト「ponanza」生みの親、山本一成さんの経歴について
出典http://next.rikunabi.com/
山本一成さんは1985年生まれ、愛知県出身の現在31歳。
東京大学に入学し、東京大学将棋部に在籍。
卒業後、東京大学大学院 総合文化研究科広域化学専攻に進学。
山本一成さんが在籍していた東大将棋部は、大学将棋界では強豪と呼ばれる強さだそうです。
そんな強豪、東京大学将棋部で活躍した山本さんもアマチュア5段の強豪棋士です。
「ponanza」はなぜ将棋経験者によって開発される事になったのか?
東京大学に入学した山本一成さん、実は大学に入ったら目標を見失ってしまったそうです。
だらだらと五月病のような状態を続けてしまい、ついに留年(苦笑)
せっかく、東大に入ったのにもったいない。。。。。
と思ったらそこはさすが東大生、転んでもタダでは起きなかったようです。
「このままじゃマズイ、何かしないと」と考えた山本さんが目をつけたのが「プログラミング」でした。
苦手な事にチャレンジしなければ!との思いでプログラムに挑戦しようと思った山本さんですが、なかなか苦難な道のりだったようです。
そもそも「ほとんどパソコンに触れたことがない」という変わった理系学生だった山本さん。
『はじめてのC』という本を買うという、今からは想像もできない所からのスタートだったようです。
独学で学んでいったのですが数学が得意だったせいもあって、C言語をみるみるマスターされたそうです。
なぜか未だにエクセルはできないようですが(笑)
将棋ソフト「ponanza」の戦歴についてのwikiがすごかった!
そもそもwikipediaによると、将棋ソフト「ponanza」は山本一成さん一人で開発してきたソフトではありません。
当初は山本さんが開発していましたが、2009年の第19回世界コンピュータ将棋選手権では一次予選落ち。
ponanzaの共同開発者は下山晃さん(写真右)
下山さんは世界コンピュータ将棋選手権(第21回・第22回)で決勝に進出したソフト「Blunder」の開発者でした。
2011年の第21回世界コンピュータ将棋選手権で、pananzaは初めて決勝リーグに残るソフトに成長しました。
この第21回世界コンピュータ将棋選手権で、下山さんの「Blunder」と山本さんの「ponanza」は共に決勝リーグに進出していたんですね!
それから下山さんはponanzaの共同開発者として2013年から開発に参加されているそうです。
そして、山本一成さんと下山晃さんはponanzaを驚異的なスピードで成長させていく事になります。
〜ponanzaの戦績〜
2013年 第2回電王戦で、佐藤慎一四段(当時)に勝利(現役のプロ棋士に公の場で勝った史上初の将棋ソフトとなる)
2014年 第3回将棋電王戦で屋敷伸之九段に勝利。
2015年 将棋電王戦FINALで村山慈明七段に勝利。
同 第25回世界コンピュータ将棋選手権を制する。
2016年 第1期電王戦で山崎隆之八段に勝利(2連勝)
ponanzaは「世界コンピュータ選手権」と「将棋電王トーナメント」を両方制覇した唯一の将棋ソフトと言う事になります。
現役棋士に5連勝しているponanzaですが、第2期電王戦でタイトルホルダーとの対局を行いましたが見事勝利!
2017年の第2期電王戦で佐藤天彦名人と対局しましたが、結果は佐藤名人の二連敗いう名人にとって屈辱的な結果となりました。
この第2期電王戦では今まで○段棋士との対局でしたが、初めてコンピューターvsタイトルホルダー(名人)との対戦となりましたが見事勝利という結果になりましたね!
棋士との対戦成績は、ponanzaが無傷の7連勝ということになってしまいました!
経歴も開発動機も凄かった!将棋ソフト「ponanza」の開発者・山本一成さんについてのまとめ
まだまだ成長を続けるponanza。
しかし2017年の第27回世界コンピュータ将棋選手権では「elmo」に破れ、2015年から続けてきた世界コンピュータ将棋選手権および将棋電王トーナメントの連覇が途絶えました。
連覇を止めた「elmo」は”全く将棋を指さない開発者”・瀧澤誠さんによって開発された将棋ソフトです。
わずか半年でponanzaに追いついたと言われていますが、山本一成さんや開発チームがこのまま黙っているとは思えません!
何と言っても山本一成さんは東京大学将棋部出身のアマチュア5段。
全く将棋を指さないelmoの瀧澤誠さんに負けたまま、というのはありえないんじゃないでしょうか?
Ponanza 開発者 山本一成のコメント
「今まで様々な幸運に恵まれコンピュータ将棋の場で何度も戦い勝ってきました。それでも、それなのに負けるとやっぱりこんなにも悔しいですね。Ponanzaまだ強くしたい。」https://t.co/UlOt3Pdcgu— 山本一成@Ponanza (@issei_y) May 9, 2017
今までpananzaに破れてきた棋士の為にも、ponanzaこそナンバー1であることを証明しないといけない気もしますね!
第2期電王戦での佐藤天彦名人との戦いも重要です。
が、2018年の第28回世界コンピュータ将棋選手権での「ponanza」と「elmo」の戦いも今から楽しみになってきますね!